Get Adobe Reader

PDFを見るためには、Adobe社のAdobe Readerが必要です。
こちらからダウンロードできます。

本協議会への入会をご希望の方は、こちらからお願いいたします。

入会のご案内

メールでのお問い合わせは、こちらのフォームからお願いいたします。

お問い合わせフォーム

流体圧エネルギー活用委員会(水道水圧・窒素ガス圧)

水道水圧エネルギー活用委員会 活動報告

水道水圧エネルギー活用委員会 活動報告 予期せぬ浸水に備えよう 水道水圧エネルギー活用委員会 今本博健委員長


わが国の主要都市は沿岸部の沖積平野に位置しています。

 河川は市街地より高いところを流れており(図1)、広大なゼロメートル地帯に多くの人口と資産が集中しています。(図2)。


図1 市街地より高いところを流れる日本の河川


図2 三大湾におけるゼロメートル地帯


 われわれのまちを守るのが堤防です。堤防が破堤すれば大惨事となるので、破堤しないように補強するのが重要であるが、今日はもう一つの重要な問題である水門の操作を取上げます。

堤防には、本川からの逆流を防いだり、高潮や津波の侵入を防ぐため多数の水門が設けられています(図3)。



図3 荒川の岩淵水門と史跡の赤水門


もし、これらの水門が一つでも必要なときにきちんと締められなければ破堤したと同じような大惨事になります。

 水門の操作は電動や手動で行われるのが普通です。大規模の水門には補助電源が設置されているが、多くの水門は停電になると動かなくなります。手動で行うには、時間がかかるうえ、危険が伴います。東日本大震災では水門を閉めようとした人たちの多くの命が失われた。高知県では、危険なときは水門操作をすることを断念したと報じられています。

こうした現状を打破しようというのが「水道水圧の活用」です。

 水道水圧は水門操作に利用できるだけではありません。

まちのなかでは浸水に対応するため土嚢がよく用いられます(図4)。しかし、土嚢では防ぎきれないことが多いのです。



図4 土のうによる浸水防止


水道水圧の活用分野は広いです。

 ぜひ、水道水圧を活用して「予期せぬ浸水」に備えていただきたいと思います。



▲ 研究発表トップへ  水道水圧エネルギーの概略へ >>